大変です。
雨が降りません。
赤道近くのソロモン諸島では、基本的に季節はなく一年中夏なのですが、「乾季」と「雨季」はあります。
そして4月は雨季から乾季へと移り変わっていく時期らしく、、2月や3月まではほぼ毎日のように雨が降っていたのですが、4月に入ってからほとんど雨が降らなくなりました。
わたしの任地であるGizoという場所は小さい島で、水道がありません。
だから普段は、雨水を貯めて、それを飲み水や洗濯など生活に使う水として利用しています。現在私は任地で一人暮らしをしていて、家には1つ大きなレインタンクが設置してあります。1日に使う水の量はバケツ2杯ほどですので、雨季の頃はレインタンクは溢れるほど、水には困っていませんでした。しかし、ここ最近はレインタンクの水が溜まるような雨が降っていないので、いつ水が枯渇するのかという不安に掻き立てられながら生活しています。ですので、使う食器の数を減らしたり、バナナの皮を皿代わりにしたり、トイレの水を流す回数を減らしたりして、使用する水の量をできる限り少なくしようとしています。
同僚の先生たちのレインタンクはとっくに空になってるようで、学校に設置してあるレインタンクをつかって食器や体を洗ったりしています。
⇩私の家のレインタンク。蛇口をひねると雨水が出てきます。いつ空になるのかわからない笑
時々、「水くれー」
なんて言いに同僚が家を訪ねに来るときも増えました笑
私は1人で住んでいるので、近隣に住んでいる同僚たちよりも減りが遅いですが、いつ空になってしまうのかもわかりません
ソロモン全土がこうではなく、多くの地域は川の水を引っ張ってきて利用しているので、問題ありません。しかし、私の任地のような場所も多く残っており、依然として水の安定供給に関わる問題は根深いです。
「海にはたくさん水があるのになんで使えないんだろう」
なんて思ったりすることもあります。
いや、本気で海の水を蒸留してどうにか飲み水を生成できないかななんて、効率のいい水蒸留装置を考えたこともあります笑
でも、燃料も高いし、装置を設置する場所なども考えなきゃいけないので、結局
「ペットボトルの水を買おう」
という決断に落ち着きます笑
日本にいた頃には、「節水」なんて言葉を知っていても、水が枯渇する心配なんて全くしませんでした。けれど、こうして、水が枯渇する心配をする環境にいると、本当に水のありがたみがわかってきます。
アフリカのある地域では、水を運ばないといけなかったりするみたいですが、こっちでは、水は海水としてたくさんあるんですよ。
けれども、飲み水に使えない。
服とかは洗えるかもしれないけれども。
水を運ぶ大変さもあるかもしれませんが、水が手に入らない大変さもあります。
それなりの頻度で雨が降るのですが、それでもやっぱり「いつ降るかわからない」不安はつきまといます。
南国で気温が高くて、フルーツがたくさんで、ハッピーなように見えるこのソロモンでも、生活に直結する大きな問題を抱えています。
日本に住んでる皆さん!!
水がほぼ無限に使えるなんてとってもすごいことなんですよ!!!
[…] その時の記事はこちら→http://maruken.me/archives/15 […]