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青年海外協力隊員が感じるストレスとその対処法

 

どうも

青年海外協力隊として南太平洋にあるソロモン諸島に派遣されている丸山です。
2017年6月の終わりにソロモンに来てから約5ヶ月が経とうとしています。ソロモンはというと「The南国」って感じなんですが、それはソロモンでも一部の地域だけで首都ホニアラはお世辞にも綺麗な街とは言えないです。私の任地は首都から飛行機で1時間ほど離れたところにあるGizo(ギゾ)というソロモンでも有数の観光地です。

 

そんなGizoの町にある小さなGizo Community High Schoolといういわゆる中高一貫の学校が私の配属先です。
そんなGizoには青年海外協力隊としてあと2名、シニアボランティアとして1名がGizoに住んでいます。
そういう環境の中で私が普段感じているストレスについて書いてみようと思います。
そもそももっと前からストレスは感じていたんですけれど、Facebookとか同期の隊員のブログとかを読んでても、みんな現地ですっごい頑張ってもがいてる様子が伝わってきます。
そんな中「大変な環境にいるのはおれだけじゃないのに、弱音吐いてもなあ」とか「なんかみんな頑張ってるのにネガティブなことばっかり言って、あいつヒステリックになってるよ」って思われたりしないかなとか考えて、なかなか書けませんでした。仲のいい友人には時折話を聞いてもらってたりしているんですけど、こうしてブログを書いている理由の一つに「協力隊のことをもっと知ってもらう」っていうことがあるので、ちょっとでも多くの人に現状を知ってもらいたいなと思って心を決めました。
きっと世界中で頑張ってる人たちから見たら
「こんなことで弱音吐いてんじゃねーよ!おれも方が大変なんだぞ!」
とか
「男らしくないぞ!」
とか
「税金を使って生活できてるんだからもっと身を粉にして頑張れよ」
とか
「昔はもっと過酷な状況だったんだから弱音吐くな!」
とか
思われちゃうんだろーなって思います。けれどもよく聞いてください。
「弱音吐いちゃダメですか?」
 
「男らしいって何ですか?」
 
「日本にいるあなたも気がつかないだけで税金の恩恵受けてますよ?」
って思うわけです。
事実、今まで書くのをためらってたのも「(同期や先輩たちが頑張ってるのに、おれが)弱音吐いちゃダメだ」っていう謎の先入観があったからでもあるんです。
でもよく考えたら変な話で、今こうしてこの記事や私のつたない文章で書かれたブログを読んでくれている方々は協力隊のことをほどんど知らないんです。いや、私でも実際の協力隊のことはちゃん理解してません(訓練所でテストあったのにね笑)。
そんな日本(日本語で書いているのでほぼ日本人が読んでるだろうと仮定)の大多数の方が協力隊のことをよく知らない中で、私のブログを読んで
「あ、こいついっつも週末遊びに行ってるよー」
とか
「なんか学校の授業のことをあんまり書いてないなー。本当に授業してるのかな」
とか
思うかもしれません。
事実、もう今年授業することはないんですが、普段の活動がルーティン化してきて新鮮味を失って、「これブログのネタにしよーっと」って思いにくくなってきてるんです。時に私は「教室型」で簡単にいうと現地の教員の代わりです。「巡回型」や「村落型」に比べると活動に華がありません。(いや、あるのかも。でもうまく表現できない)
だからついつい
「こんなところに遊びに行ったよーーー」みたいな感じの報告が多くなっちゃうんです。でもそれは協力隊の「いい面」であって、全貌じゃないです。いわば氷山の一角。
と、ちょっと前置きが長くなっちゃったんですけど、こうして氷山の一角(いい面)だけじゃなくて水面下の氷塊(大変な面)も伝えていくことが、本当の意味での協力隊を知ってもらうことなんじゃないかなと思います。これを見て「協力隊ってもっとタフな人が行くイメージだった」とか「イメージが変わった」って感じたら大成功です。書く意味がありました。

私が感じるstress

騒音

これはもう途上国共通の悩みなのかもしれないんですけど
スピーカーで聴いている音が尋常じゃないくらいうるさい
しかも、ずっと同じ曲のリピート
しかも、深夜・早朝関係なし!
かつ酔っ払ってることが多いから、逆切れしてくる
もうやってられません。本当に。防ぎようなし。耳栓しようとかいうけど、何でこっちがわざわざ我慢しなきゃいけないのかわからないし、周りの住民も何で文句言わないのかわからない。
もうこれは本当に辛いです。ねれないし。

私の家はジャングルの中なんですけど、雨が降ると「ぬかるみ」という障害物が現れて足取りを悪くします。しかも粘土質の土なんで足の裏にひっついて歩きにくいのなんの。
やってられません。石でも敷き詰めてやりたいくらい。

水道がない

あなたは一回の調理で何Lの水を使いますか??もし蛇口から水が出なかったらどうしますか?
私の住んでる家の蛇口からは水が出ません。
いや、蛇口だけじゃなくてどっからも水は出ません。だって水道が通ってないから。
水を使うとき(料理やトイレ、体を洗う)は家の外にある「レインタンク」にためてある水を使います。飲み水もレインタンクの水です。
レインタンクの水、結構おいしいですよ。
こう、蛇口から水が出ないってのは、果てしなく生活しにくい。うまく表現できない。それくらい生活しにくい。
日本だったら、売られることもない物件。

首都まで遠い

私はいわゆる地方隊員なんですが、他の国とちょっと違うのが、陸路がないってことです。
首都まで行くときは飛行機か船です。
飛行機だと1時間でつきますが、3万円ほどかかります。
船だと24時間!?時間が読めないです。移動費は7000円ほど
いずれにしろ、ハードルは高いです。気軽に行けない。旅行も行けない。

ネットが遅い

シニアボランティアでPCインストラクターの方の話だと、大洋州最悪??疑惑がかかるほど遅いです。
イメージは調子がいい時で、日本の通信制限がかかった時くらい。
ネット事情は別にまとめたことがあるので詳しくはそちらも参考にしてください。
日本にいたときは爆速・使いたい放題だった身としては辛いです。

カフェがない

外食できるレストラン(のような店)がほとんどありません。ちょっと喫茶店で勉強、、、なんてのができない。
私はこう見えてコーヒーが好きなんです。豆買ってきてミルで挽いて飲むくらいハマってました。この国(この任地)のカフェはありません。コーヒー豆は売ってますが、美味しくないし高い。しょうがなく、indo-coffeeなる、よくわかんないインスタントをたまーに飲んでます。

娯楽がないのはちょっとつらい

まあ、金曜日とはいっても「さあ、飲みに行こう」とか「ドコドコのイベントに参加しよう」とかにはならない。そもそもそんなイベントも居酒屋もない

— KENTA MARUYAMA (@blacklabel67) 2017年11月24日

 

不衛生

町中ゴミだらけです。チューペットみたいなやつのゴミなんか、道に「ぽいっ」
缶ジュース飲んだ後の空き缶も道に「ぽいっ」
お菓子の袋も道に「ぽいっ」
唾も「ぺっっ」
こっちの人たちはバナナの皮とかココナツの外皮とかと同じように、プラスチックや空き缶もいずれ土に還ると思ってるのかな?一応、ゴミ箱っぽいものがあればそこに溜め込むんですけど、見てて汚い。ハエがわんさかたかってる。
ハエが無限に出てきます。ちょっと気を抜くと「ブーーーーーン」これ超うざったいです。こんなこともいうのも何だけど、ハエにとってはパラダイス。

アリ

日本から送ってもらったアリの巣コロリの効き目は1ヶ月ちょっとしか持ちませんでした。家の至る隙間に奴らはいるので、いつの間には腕に登ってたり、ちょっと放置した食べカスにわんさかたかってます。
見てて気持ち悪いので、見つけたら大量虐殺してます。

住居

私が住んでる家は、まあ現地の人以下くらいのレベルの家で、水道ないし、冷蔵庫ないし、いくつかの電球はつかないし、排水が悪いし、机ぶっ壊れてるし、で
そりゃもー住みにくい。もちろん人によって不便に感じるかどうかは別れるのだろうけれども、私はひたすら不便に感じている。生活の中心である住居にあまりいたくない。
行くところがないから住んでますけど、1日でも早く引っ越したい。
そんな中、歩いて5分のところにいる同じボランティアの家は建物がキレイだし、シャワー(お湯)あるし、冷蔵庫・洗濯機・オーブン・電子レンジが揃ってて、家具一通り揃ってて、そりゃもう日本と変わらないというか、むしろ日本よりもいい家なんじゃないかってくらいの環境に住んでるんですよ。
同じボランティアですよ?あっちの配属先は病院でこっちは学校。どこに差があるんですか。
いい家に住みたい!!っていうことを言ってるんじゃなくて、どうしてそんなにいい家に住んでるのかと聞きたい。
JICAでよくいう
「配属先が提供した物件に住むのが原則」
「現地の人たちと同じような環境で生活をする(いわゆる民衆思考)のが協力隊の昔からの旗印」
「共に働くだけだけではなく、共に生活することで、地域住民の実態を知り、これからを感がることができる」
とまあよくも言ったものだ。
ソロモン国内を見てもどうだろう。過度に豪華すぎる家に住んではいないか。改めていうが、「いい家に住みたい」訳ではない。
でもちょっとくらい羨ましく思ってもいいでしょ??
仕事終わりくらい冷たい水でも飲みたいでしょ。

周りの人間

たまーに道を歩いてると
「Japanから来たんだろ。なんか買ってくれよ」と缶ビール片手に酔っ払ったおっさんが近づいて来たり、
「2ドル(30円)くれー」とガキが声かけてきたり
全部無視しているが、気持ちのいいものじゃない。お金がないことは心まで貧困にするのか。
とまあ、もっとあるのだろうけどもそろそろ眠くなってきたのでやめておきます。

そんなストレスの中、私なりのストレス解消方法

コーラを飲む

コーラはどこで飲んでも大体味が一緒でよかった。特に疲れてる時に飲むと格別美味しい。
たいていの人はビールを飲むのかもしれないが、私はコーラで十分。
疲れてる時に甘いもの(糖分)を取るということは生理学的にものすごいいいこと。ポテチ(塩分/ミネラル)とコーラ(糖分・水分)の組み合わせは、私のストレス解消には欠かせないアイテム。チョコレートやカカオを含む食べ物も効果的!GABAガンマアミノ酪酸)には副交感神経を刺激して、リラックス効果がある。隣の国バヌアツ(Vanuatu)にはKavaという何かの木の根っこを煎じた飲み物があるそうで、それも副交感神経を刺激してリラックスできる。ちょっとずれたが、甘いものは疲れた時は積極的に摂取することをオススメする。

海で泳ぐ

ソロモンに来てよかったことの一つとして、海がめちゃめちゃキレイだということ。
海に入って、シュノーケリング。サンゴ礁とたくさんの魚を見ながら泳ぐ。
体を動かすって大事だ。
筋肉を動かすことで、いつもと違う部分の脳のエリアを活性化させる。そうすることでリフレッシュ効果(っぽいこと)が期待できる
静かなビーチでさざ波の音を聞いてるだけでもリラックスできる。波の音は「1/fのゆらぎ」効果があると言われている。電車でついついウトウトしちゃうのも、「1/fのゆらぎ」効果だ。

考えてることを友人に話す

これが一番のストレス解消かもしれない。
悩みを相談できる友人がいてよかった。共に悩みを共有できる同期がいてよかった。
言葉のことはあまり詳しくないけれども、考えてることを誰かに話したり、日記に書いたりするだけでも、心理的に落ち着く。

英語の勉強

これは最近のこと。ストレス発散ってよりも意識のベクトルをずらしてるって感じ。集中していれば、時間が経つのも早いです。
時間を割いた分、成長が見られるので、何かに滞った時にはいいかも。

ギター

首都で買ったギター
気分が向いた時に弾いてます。最近はちょっとずつ成長が見られるので楽しい。近所の子たちに教えたりしてます。
楽器は結構ストレス解消にいいかも。音と脳の関係は奥深い。
こんな感じですかね。
ここ(ソロモン)での生活は「いかにストレスと戦うか」にかかってる気がします。私が感じているストレスと他の隊員の感じるストレスは違うと思うというか、違って当然だし、違わないとおかしい。もちろん日本に住んでたってストレスを感じているんだから、ストレスとの対処って重要だなってつくづく思います。
こうして「おれはこんなに大変なんだぞ!」ってどんどんアピールしてもいいと思います。そういういい面も悪い面も含めて協力隊のことをよく知ってもらいたいなって思います。
確かに私は辛い状況にあるんですが、私の場合、生活面に限った話で、活動は(多分)順調です。定期的に活動のことも紹介していくので、しばしの間お付き合いください。
読んでいただき、貴重な時間を割いていただき、ありがとうございました。

 

深夜だったのが、いつのまにか朝日を迎えました。

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