みなさんこんにちは。
青年海外協力隊として南太平洋にあるソロモン諸島にある学校で理科を教えている丸山です。
みなさんがどれだけ協力隊のことについてご存知かは私にはわからないですが、協力隊は開発途上国で原則2年間住んで働くということを求められます。
だから基本的には派遣された国から出ることはできません。※私事目的人国外旅行という制度があるので年間で最大20日間だけ指定された国には移動することができます。この制度を使えば日本に一時帰国することもできます。
当然、開発途上国に行く以上、住む環境や気候、言葉の違いなどの「日本とは違う環境」がそこにはあります。日本にいてもストレスを感じることがある以上、環境が大きく変わると大きなストレスの要因になりえます。そんなストレッサー(ストレスの原因となるもの)にはどんなものがあるのかと派遣された国で生活していて感じるストレスをどう対処するのかを調べたり聞いたりしたのちにいろいろ試してみた実体験を今回は紹介します。
これから派遣される隊員の方や途上国での生活をしている方へ少しでもより良い生活を送ることができるヒントになればなと思います。
ストレスの種類
ストレスには身体的ストレスと精神的ストレスがあり、それぞれについてどのようなものがあるかみてみます。
物理的・・・暑さや寒さ、紫外線、雨などの気象の変化
環境的・・・騒音、明暗、大気汚染、悪臭
化学的・・・お酒、タバコ、食品添加物
生物的・・・ウイルス、細菌、花粉など
運動・・・運動不足、運動過多
食事・・・食べすぎ、少食、偏食、栄養不足
睡眠・・・睡眠時間、不規則な睡眠
その他・・・第二次性徴、月経、妊娠などによるホルモンバランスの変化
参考:https://psychology-japan.com/why-feel-the-stress.html
学校関係・・・入学、転校、進学、成績不振など
家庭関係・・・結婚、離婚、引越し、育児
人間関係・・・家族、恋人、隣人、同僚、上司など
身体関係・・・病気や怪我、疲労などによる健康喪失など
喪失体験・・・家族や友人、ペットなどの大切な存在との離別や死別など
その他・・・家族や社会に対する怒り、失恋、将来の不安、恐怖、失敗、挫折など
参考:https://psychology-japan.com/why-feel-the-stress.html
このように分類されるようです。
途上国での生活で感じやすいストレスの原因
同期や先輩隊員の話を聞いていてストレスの原因として多いなと感じるのは
身体的ストレスだと
病気、騒音、栄養不足、生活環境
精神的ストレスだと
任期終了後の進路、家族・恋人関係、派遣されている職場の同僚との関係
です。
私が感じているストレスの原因だと
身体的ストレス▼
肉体的・・・怪我(ちょっとの擦り傷でもすぐに化膿しやすい)、虫刺されヤバい・痒い
物理的・・・暑い。ひたすらに熱い
環境的・・・騒音ひどいです。夜中なのに爆音。
化学的・・・特に感じてません
生物的・・・特にかんじてません
運動・・・運動不足です。町中走っていると超目立つし、犬に噛まれる
食事・・・野菜はなかなか取りにくい
睡眠・・・睡眠時間は不規則。めっちゃ寝てる時もあるし、全然寝れてない時もある
その他・・・ホルモンバランスの変化は感じません
精神的ストレス▼
仕事関係・・・仕事内容について考えることは多いです
学校関係・・・ないかな
家庭関係・・・ないかな
人間関係・・・同僚とのやりとりよりも、生徒とのやりとりで感じるかも
身体関係・・・健康を保つのは難しい。
喪失体験・・・詳しくはいませんがありました。
その他・・・将来の不安はあります。
こんな感じです。
ストレスを感じている私の置かれている状況
ストレスの感じ方は人それぞれです。
ある人には特になんでもないことでも、ある人にはとってもストレスの溜まりやすいことだったりします。例えば私の場合、英語があまり得意ではないので、英語で話すことは少し勇気と気合いが必要な行為です。逆に英語が得意な人はそんなに感じないと思います。
一応?私の置かれている状況と
協力隊としての主な活動は
・理科の授業をする
・理科室の運用と整理整頓
・その他学校行事のお手伝い
です。
そんな私の経歴としては
・理学系学部卒業
・都内で3年間高校で働く
・退職して協力隊に参加
・海外渡航経験はフィリピンとオーストラリアだけ
です。
そんな私が協力隊に参加して
「あーめっちゃ辛いな」
「オレってこの学校に必要なのかな」
「現地の先生が働いた方がいいんじゃない?」
って感じることが多かったので今回の記事を書く経緯となるわけです。
ストレスを感じているとどうなるのか
そんな私が先ほど紹介したストレスの原因を感じとった時どのような反応があるのかを少し紹介します。
騒音に対して・・音源を叩き壊したくなります
怪我・虫刺されに対して・・もっと清潔な場所に住めていれば…と考えます
運動不足に対して・・体を動かせるような環境が充実していたらな…と考えます
仕事(活動)に対して・・果たして結果を残すことはできるのか、そもそも求められている結果はなんだと考えます
私の傾向としては、ストレスで何か衝動的な行動を取るよりも、「もっと〇〇だったらな」と考えることが多いように感じます。
途上国に住んでて、「良い環境」を求める時点で途上国で住むことに向いてないんですね。きっと笑
ストレスの解消法
体を動かす
効果的だなと思ったのはスバリ「体を動かすこと」
今年の5月ごろ、ランニングにハマった時期があって、ぬかるみや砂埃があるので本格的なランニングとまではいきませんが、ジョグ(軽いランニング)程度で仕事終わりに町一周(およそ1km)していました。
これはストレスに関する多くの書籍でも紹介されています。体を動かすということは脳の運動野と呼ばれる領域を活発することでして、刺激が比較的少なかった脳の領域に刺激を与えると前向きになるらしいです。
「いつもと違う道を歩く」なんてことも良いかもしれません。
「歩いてると危険があって・・」という方は眼球に運動だけでも効果があるようです。仰向けになってボールを上に投げてキャッチするような運動だけでも効果があるようです。
とある本にはこのようなことが書いてありました。
悩みなどがあるから動くのが億劫になるのではなく、動かないから悩みやストレスに苛まれる
と。
アロマテラピー
青年海外協力隊には健康管理員という保健の先生的なポジションの方が1〜2カ国に1名います。その方と先日お話ししていた時に勧められたのが、カモミールティーを飲むということでした。
任地でカモミールティーが手に入らないので試してませんが、手に入ったら試してみます。
アロマテラピー関連で、ブラジルかどこかのサッカーのナショナルチームは試合前に何かしたのアロマを焚いて、精神的なコンディションを高めていることをしているという話を聞いたことがあります。
利き手とは違う手を意識して使ってみる
私は左利きなんです。箸もペンもボールを投げるのも全部左手を使います。
でも、こないだ指を怪我した時に右手を使っていたのですが、右手でも文字はかけるし箸やスプーンも使えるんですけれど、「意識して」使わないといけないので少し疲れるんですよ。でも、その疲れが調べたところによると脳に良いらしく、普段使わない脳の領域を刺激するかららしいです。
さすがに授業の黒板に書く文字を利き手と逆では使えませんが、簡単なメモを取るときとかは右手を使うようにしてみることにしています。
効果のほどは対照実験ができていないのでわかりません。
逆の手で歯磨きとかもいいかもしれません
食べたいものを自分にご褒美してあげる
「いつもは高くて買えなかったけども、、」なんて思っていた食材やレストランでの食事をお勧めします。
私のいる任地ではレストランというレストランはお高いホテルのレストランにしかなく、誰か日本人が来たときくらいにしか行ってませんでした。高いからです。ホテルで$150(2500円くらい)を払って食べるよりも、食材を買って自炊すれば200円ほどで済ますこともできます。
けれども、ストレスを感じている時にわざわざもっとストレスがかかるようなことはしなくていいのです。食べたいなら食べればいい。好きなだけ。あとのことは後で考えればいい。
そんなふうに考えたら、食事に対しては気が楽になりました。
「試してみることに失敗はない」と内言をする
『仕事は楽しいかね?』という本をご存知ですか?
その本の内容については今回は省力しますが、その本の中で
「試してみることに失敗はない」
という一節が出てきます。
落ち込んでいるときは時に自分のできないこと・失敗したことに目が行きがちですが、そうではなくて、できたことや試してみたことに目を向けて、そこから自分の価値(数値として評価されにくいことを特に)を見つけることが大事なのかなと思います。
私自身、とりわけ勉強ができるわけでもないし、数値で出せるような活動の成果を出しているわけではありませんが、「同僚からの信頼の厚さ」は自分ではかなり自信があります。でもそれは数値化できないものなので、なかなか対外的には評価されません。でも、そういった数値化できないものを見つめてみることはストレスで頭を悩ましている人たちには実践してほしいと思います。
まとめ
私は「おれが学校を変える」という根拠のない自信をまとって、ソロモンに来て、その根拠のない自信はあっけなく打ち砕かれて、消えて無くなりました。
そしたら「おれは何もできてない・・」「ソロモンにいる価値がどれだけあるのか」「2年間を無下にしてしまうのではないか」なんて考えることが多くなり、帰りたいと思う時期がかなりの頻度でやって来ました。
それでも、そんな心理的な状況もストレスとストレスの原因と判断して、「どうしたらそのストレスの原因の影響を少なくできたり、影響を回避できるのか」ということとして対処法を考えて色々と調べてみました。
私は心理学者でもなんでもないですが、実際に気持ちが軽くなったという事実を根拠にいくつかストレスの対処法を紹介しました。
この記事が少しでも皆さんのためになれば幸いです。