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ムンダ漂流記 〜ボートが故障して遭難しても慌てないために準備しておくこと〜

#ムンダ漂流記 〜ボートが故障して遭難しても慌てないために準備しておくこと〜

先週とある理由で、近くの町のMundaというところまで行くことになりました。

行くことが決まったのは前日のことで、出発は朝7時と言われ、7時に行くも同僚たちが全員集まったのは8時半頃という安定のソロモンタイム。

そんな感じでいつも通りに港を出発しました。

 

 

そんなこんなで順調に進むこと1時間ちょっと

順調だったエンジンが時々調子が悪くなって止まり、、また復活して進んで、、ということが数回続き、

「あれ?大丈夫かな?」

といった雰囲気が漂い始めた頃に、ボートを運転してくれてたおっちゃんが

「ダメだ、動かない。原因もわからない」

という爆弾発言をラグーンの中で言い放ったのです。

日本にいた頃の私だったら
「どうするんだよー。責任持てよー」
みたいな感じで言い寄ってたかもしれませんが、ソロモンに1年以上いるとトラブルに慣れるというか、動じなくなるというか、「なんとかなるだろ」みたいな心の余裕が生まれてくるみたいで、

「じゃあ、近くに島にパドルを使って移動しようー」
と提案。

でも近そうに見えた島は意外と遠くて、腕がパンパンになりながらほそっちいパドルでボートを漕ぎ続けること30分くらい。

ようやく島に着きました。

着いたのはいいんだけれども、

「ここはどこ?」的な島の雰囲気で、ボートも直らないしどうしようと思ってたら、かろうじてネットが使える電波があるという奇跡。

 

そして、携帯のGPS機能をこのタイミングで使うことになるとは思ってもいませんでしたが、GPSがあってよかった。。。と安堵した瞬間でした。

 

そんなこんなしてると
同僚たちが

「いえーいリゾートだー!」
とか言いながらどっかにってしまい、
心の中で
「こんな時によくそんな風に楽しめるなぁ。リゾートなんかあるわけないじゃないか。。」

とか思いつつも同僚の後をついていったら、なんと、まさかのリゾート(というには少し寂しかもしれないけれど)についていたという。

いやーびっくりしましたよ。

 

でも、肝心のボートが直らないと動けないしどうしようもないので、野宿するかもという不安が消え去ったくらい。

その島に住んでるにいちゃんがボートを直そうと頑張ってくれるけれども、なかなか上手くいかないようで、2時間くらい苦戦してました。

そしたら、どうやらボートを直すのは諦めたようで、新しいボートを呼び寄せるという「口寄せの術」的な作戦に出たのです。

そして待つこと50分ほど。。

新しいボートが颯爽と水平線からやってきて、さささっとみんなで乗り込んで目的地に向かうことができました。。。

よかった。。。

そして30分ほどボートに乗ってようやく目的地のMundaに着くことができました。

なんだろうこの安心感。
やっぱり、海の上で漂流するのはやだね。笑

 

そんなこんなで夕方に帰れるかと思っていたら、なんとまあ予想通りのボートが来ないという現象が起こり、結局近に同僚の実家があるので、そこで一晩を過ごし、翌日の朝に帰ることになりました。

朝には帰れるのかなぁ

 

そして翌朝、、清々しい村の空気に包まれながら、村で過ごす朝を過ごしました。船着場からちょっと距離があるんだけれど、同僚たちは一向に急ぐ気配を見せないのはさすがと思った私でした。

 

「まあね、そんなことだと思ってたよ」
という言葉が出そうになるくらい予定通りに物事が進まないこっちの計画を経験してると、計画を立てることの意味すら見失いそうになります笑

結局昼過ぎまでなんの動きも見せず、近くに住んでたおばちゃんたちとおしゃべりしたり、ワニがいるよって紹介してくれたりしてて

さすがにもう飽きてきて、「ちょっと町の方まで散歩してこようかな」と思ってた矢先に

「おい!ボートきたぞ!のれ!!」

と言われアレヨアレヨというまに、ボートで出発。

と、思った矢先に雨雲に遭遇して、雨雲の進行方向にボートも移動しているもんだから、晴れ間が向こうに見えているんだけれども一向に雨が止まないwww

ずぶ濡れになって、同僚がガタガタ震え出して
「やばい」とか声を漏らすもんだから

「このままどうなるんだろう」という不安がよぎります。

とうとう雨脚が強くなって、視界が遮られて、ボートの進行方向がわからなくなり、ついには

「前が見えないから雨が落ち着くまであそこの島で待機しよう!」

とボートのドライバーの指示が入る笑

そして、人は住んでるのかもわからない島にたどり着き、我慢してた尿意を解放させて、ほっと一息ついたところで、ふと冷静になり、

「このままで大丈夫なのか、、」という考えがよぎりました。

しかも、雨に濡れて凍えるんじゃないかってくらい体が冷えてて、海水の温度が温水プールかってくらいあったかく感じて、乗ってた全員で海に浸かる?という体験をしました。笑

そんなこんなで待機してると、同僚が海で海ぶどうを見つけたらしく、海ぶどうをもぎ取って食べてる様子を垣間見て、「ああ、彼らはたくましいな、、」と改めて認識した瞬間でした。

無事に視界も晴れてきて、進行方向もなんとなくわかってきたので進み、遭難?してから1時間ほどボートで飛ばしたらやっと我々が住んでいる島が見えたのです。

まだついてないんだけれど、島が見えた途端に安心するあの感覚はなんなんでしょう。

染まったなあ。

 

こうして、行きと帰りで二回遭難するなんて、滅多に体験できることじゃないけれど、二度と経験したくないなぁ

特に帰りの雨は冷たかった、、熱帯なのに低体温症になるかと思った笑

あとGPSは持っててよかった笑
あんまり使わないかもしれないけれど、もしなんかあったときに遭難場所を伝えられるからね。

今回の遭難?体験から得られる教訓は、
意外となんとかなる
でも、水と食料は常に持っておいたほうがいい
あと、マッチとナイフ

でした!

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